2016年2月

学校だより

「人とのつながりを大切に」
                                   教頭 黒川 健

 学校行事では,教室での学習とは違う感動を味わうことができます。縄跳び記録会でも素晴らしい子供の姿が見られました。短縄競技では,子供たちが頑張って練習してきた技の数々や疲れていても最後まで跳び続ける粘り強さに驚かされました。長縄競技では,縄に入りづらそうにしている子の背中をそっと押してあげる様子や回し手が跳ぶ人をよく見てテンポや回し方を工夫している様子に優しさを感じました。態度面では,一生懸命に応援する様子や閉会式で体育館に響き渡った応援の方への感謝の言葉に感心しました。とてもいい記録会でした。
 その中でも,とても素敵だなあと感じたのは表彰式の様子でした。各種目で優勝した子が名前を呼ばれて,嬉しさとちょっと恥ずかしい気持ちでその場に立ちます。すると
その子の周りを,本人以上の笑顔で頑張りを喜ぶ子供たちが温かく包んでいました。「僕はだめだったのに」「あーあ,いいな」という気持ちは微塵も出さずに,心から祝福して
いる姿を見ていて嬉しさがこみ上げてきました。友達同士がこんな風に自然につながっているっていいなと思いました。
 先日の寒い朝,子供たちの通学路に太い一本道ができていました。地域の方がお忙しい朝に雪かきをしてくださったおかげです。教室の窓辺の鉢に綺麗な花が咲いていました。いつも水をあげてくれた友達のおかげです。人が気付かないところで,直接お礼を言われるわけでもないのに人のために努力を惜しまない人がいて,そんな方に支えられているんだなと感じます。
 校内でも,地域でも人とのつながりの中で喜び,助けられ,幸せを感じます。「人は一人では生きていけない。」と言われます。学校生活で友達同士のかかわりの機会を大切にし,優しさに気付き,優しさを広げられる子供,共に学び考え,絆を深めていく子供を育てていきたいと思います。