2016年5月

学校だより

「誰かのために頑張ることの大切さ」
                                   教頭 黒川 健

 いよいよ明日は運動会。子供たちはこれまでたくさんの練習,準備をしてきました。運動会は,一人一人の頑張りとみんなで力を合わせた頑張りで成功へと進んでいきます。その過程で多くの友達とかかわり,たくさん声をかけ,互いに認め合うことの大切さを学びます。子供たちの成長を是非ご覧ください。
かかわって成長する
 運動会一色になりつつも,日々の学習も充実しています。子供たちは,校外学習で地域に出て学習したり,外部講師の地域の方を招いて教わったりしています。地域の方とふれあう学習ではとても生き生きとした表情になります。交通安全教室や佐渡おけさ練習,市での買い物や町探検,小倉千枚田の田植えなど意欲的に活動に取り組みました。子供たちの「生きる力」は,いろいろな方とのかかわり,様々な経験を積み重ねていく中で育まれるものです。地域社会とのつながりの中で,子供たちは豊かにたくましく成長しています。
日本の子供は自尊心が低い
 アメリカ,中国,韓国,日本の高校生を対象としたある意識調査によると,「自分を価値ある人間だ」という自尊心をもっている日本の生徒の割合が他と比べて半分以下という結果が出ていました。「自分はだめだ」と思っていたら,挑戦する気持ちも頑張ろうとする気持ちも湧いてきません。
双方向のかかわりを目指して
 今までは,学校や子供たちが地域の方に支えてもらったり,教えてもらったりする一方向の関係が多かったように思います。これからは一歩踏み出して積極的に発信したり,地域の役割を果たしたり,地域に何か貢献したりする双方向の関係を増やしていくことが大切だと考えます。子供たちが地域社会の中で役に立っているという「自己有用感」を感じることができる教育活動を通して自尊心を高め,チャレンジする気持ち育てていきたいと思います。
貢献する喜びを大切にする
 ベストセラーになっている『幸せになる勇気』(岸見一郎,古賀史健 著)の中で「幸せとは,貢献感である」という一節がありました。また,畑野小学校学校力向上アドバイザーの上越教育大学教職大学院赤坂真二教授も「感謝と喜びは最高のほめ言葉」と著書の中で言っています。大好きな誰かのために,愛する故郷のために頑張る喜びを体験し,感謝されることで,自分に自信をもち,意欲的に活動できます。そんな畑っ子を地域の皆様とともに育てていきます。ご支援ご協力よろしくお願いします。