2015年10月

学校だより

「地域の自然や地域の方々のやさしさに学ぶ」
                                  校長 長谷川 弘司

 山々の紅葉が進み、秋の深まりを感じるころとなりました。今年は例年より紅葉が早いような気がします。子供たちは文化祭・学習発表会の準備に一生懸命に取り組んでいます。図工室からは工作に取り組む「コンコン」という木槌の音が聞こえます。体育館からはステージでの学習発表に取り組む元気のよい声が聞こえてきます。1週間後に迫った文化祭・学習発表会に向けて作品づくりに根気強く取り組み、学習発表には学級・学年で助け合って準備をしてほしいと思っています。
 さて、今年度、学校では佐渡市や畑野地区の人・こと・ものに学ぶ教育活動を進めています。この活動を通して子供たちが自分のふるさとに関心をもち、知識を広げ、ふるさとのよさや、すばらしさに気づいてほしいと考えています。そして、佐渡の人々のやさしさにふれ、自然や歴史、伝統に興味・関心をもち、ふるさとを大切にしていこうとする気持ち・態度を育ててほしいと願っています。2学期は多くの校外学習に取り組んでいます。新たに、5年生の民泊活動や、相川へのたてわり遠足を行いました。また、各学年では総合的な学習の時間や、社会科の学習でいろいろな施設を訪ね、学習を進めています。そこで、佐渡のことを詳しく知っている方や専門家の人と出会うことができ、学習を深めることができています。子供たちは学校外での学習にいきいきと取り組み、満足感いっぱいの笑顔で学校に戻っています。
 一方、畑野地区の方々からも多くのことを学んでいます。9月16日には5年生が小倉の千枚田で稲刈りを体験することができました。柔らかい田んぼに足を取られながらも懸命に取り組みました。図工クラブでは畑野の絵手紙サークルの皆さんから絵手紙を3回にわたって教えていただきました。子供たちは温かい心のこもった絵手紙を完成させることができました。文化祭で作品を展示する予定です。ぜひご覧ください。探検・写真クラブは10月7日に、小倉川流域等農地・環境保全会の方々から協力をいただき、小倉川の生き物調査に参加させていただきました。子供たちはアユ、ドジョウ、ヨシノボリなどの生き物に触れることができました。そして、10cmをこえる川ガニもいて子供たちは驚いていました。小倉川の自然の豊かさに気付くことができました。
地域には豊かな自然や伝統、文化を守り続け、広めようと取り組んでいる方々がたくさんおられます。地域の方々との交流を通して学ぶことをこれからも進めていきたいと考えています。