【4年】凛とした姿
畑っ子4年生です。
養護教諭の先生の保健の授業です。
ちょっと長くなりますが,お読みいただけると嬉しいです。
現在の教科書には,「思春期になると異性を意識するようになる」とあります。
しかし,異性が好きになったり,異性が気になったりする子どもだけではないのです。
実際にLGBTQの当事者の方には,学校で「異性が好きになる」と教わって,「自分はおかしいんじゃないか!?」「自分には生きる価値があるのか!?」と自らを責めてしまう方がいるそうです。
ちなみに,岡山大学ジェンダークリニックの受診者では,
出生時は男性で心が女性の人では,小学校入学前に34%,中学生までに79%
出生時は女性で心が男性の人では,小学校入学前に70%,中学生までに96%
が,性別と性に違和感をもっていたというデータがあります。
これらを受けて,養護教諭の先生は,きちんと次のように指導してくれたのです。
「気になったり好きになったりする対象は,必ずしも異性だけではないこと。」
「からだの性,心の性,好きになる性,みんなそれぞれ違うこと。」
そして,LGBTQにも触れていました。
私は感動しました。
我々教職員は多様性に寛容であること。
困っている子どもに,手を差し伸べ続けること。
人知れず苦悩する子どもたちに,やさしくて温かい環境を整え,支え続けようとする姿勢を示すこと。
子どもたちに凛とした姿を見せてくれた養護教諭には,ひたすらに感謝の気持ちでいっぱいです。